西プラネット:技術:不良対策情報:熱硬化性材料の成形不良の原因と対策:種類別注意事項:フェノール樹脂の成形上の注意点及び対策:一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会

不良対策情報:熱硬化性材料の成形不良の原因と対策

種類別注意事項

フェノール樹脂の成形上の注意点及び対策

成形機 成形圧力は成形品の投影面積あたり200kgf/cm2前後が標準とされるが長繊維アスベスト、布チップなどのかさばりの大きい成形材料では、2〜3倍の圧力が必要である。射出成形の場合は、高圧が必要となるので射出圧力が、1,800kgf/cm2程度まで出せる成形機がよい。
加熱シリンダ温度のコントロールはシビアなものが必要である。
金型 温度は一般用材料で160〜180℃
材料 フェノール樹脂は多種類の充てん材と親和性をもち、その基材によって成形材料も多少異なる。
成形条件中に含まれる揮発分の除去は、成形品の品質に重大な影響を与える。エアベントの大きさは0.03〜0.1mm、幅3〜5mmぐらいで、ゲートの反対側や成形材料が行き止る位置につける。エアベントが大き過ぎると圧力が成形品にかからないから注意を要する。