不良対策情報：熱硬化性材料の成形不良の原因と対策
| 原因 | 対策 | |
|---|---|---|
| 表面のふくれ | (1) 硬化不足 | 型温上げる、時間のばす |
| (2) ガス抜き不十分 | ガス抜き時間、予熱時間をのばす | |
| (3) 焼過ぎでガス発生 | 成形時間を短くする | |
| ゆがみ | (1) 硬化不足 | 型温上げる、時間のばす |
| (2) ガス抜き不十分 | ガス抜き時間、予熱時間をのばす | |
| (3) 焼過ぎでガス発生 | 成形時間を短くする | |
| (4) 材料の吸湿 | 乾燥する、但し温度、時間を注意する、温乾燥は流れが悪くなる | |
| (5) 形状、金型の不良 | 修正する | |
| ふくれ巣の発生 | (1) 材料不足、過多 | |
| (2) 加圧時期が不適 | 材料が適当にとけたときに圧力をかける（要経験） | |
| (3) 不均一な加熱 | 予熱を十分にする、金型の加熱方式を改める | |
| クラック、ひびが入る | (1) 硬化不十分 | |
| (2) 圧力不十分 | ||
| (3) 成形品の形状が悪く圧力不足部ができる | 成形品の形状、金型構造を検再、できれば改造 | |
| (4) 過熱によるガス発生 | ||
| 表面のしわ | (1) 温度高すぎる | 予備加熱（射出の場合はゆっくりとかす）の調整 |
| (2) 時間長すぎる | ||
| (3) 流れのよい材料の圧力かけ方が速い | 硬化の遅いグレードに変える | |
| (4) 硬化した材料が動いたため |