不良対策情報:熱硬化性材料の成形不良の原因と対策
種類別注意事項
ユリア樹脂の成形上の注意点及び対策
成形機 |
成形圧力は一般的にフェノール樹脂より高い圧力が必要である。 (高めの圧力を用いた方がよい成形品ができる) |
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金型 | 温度は120〜150℃まで、155℃以上は避ける。 |
材料 | フェノール樹脂よりも一般的に硬化が速く、成形温度および成形時間に対する許容幅がせまいため、硬化不充分、かすれ、色むらなどが生じやすい。 また揮発分の発生も多いのでガス抜き操作およびその対策を完全に行うことが重要である。 アミノ樹脂は高温部で硬化速度が一般に大きく、また、成形条件の許容幅が狭いのに揮発分が多く、しかも反応の後半で集中的にガスが発生するので、ガス抜きを充分に行う必要がある。 また、あざやかな色調のものは高温度に対して変色しやすい傾向がある。なお、金型温度が高いときにこの傾向がいちじるしく、白点が発生する。金型温度は150℃以下がよい。 |