不良対策情報:熱硬化性材料の成形不良の原因と対策
種類別注意事項
不飽和ポリエステル樹脂プリミックスの成形上の注意点及び対策
成形機 |
加圧速度の速い成形機がよい。 乾式成形材料はタブレット成形ができるので、高周波予熱をしたほうが能率的である。(80℃前後) 成形圧力はきわめて低く一般に20〜50kg/cm2。 射出圧力300〜700kg/cm2、スクリュー回転数25〜40rpm。 |
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金型 | 温度は湿式100〜200℃、乾式140〜180℃、樹脂分が少なく無収縮の成形材料も市販されているところから、 抜き勾配や各コーナのアールは充分に取らねば、離型不良や、カケが発生する。 |
材料 |
離型の悪い樹脂である。したがって、一般的に離型をよくする目的で滑剤が多く配合されている。 揮発分としては、水分が0.5%程度含まれている。特にガス抜きの配慮不要。 フェノール樹脂成形後は、完全に除去して成形せねば、硬化が遅くなる。硬化禁止剤の作用をする。 また同じ材質であっても、交換時は他のグレードと混らぬように注意を要する。 保存期間は6ヶ月〜12ヶ月(15℃以下) |